大学教育

前にも書いたかもしれませが…

よく大学改革の文脈で「教育機関と研究機関をわけるべきだ」という主張があります。(某高校の文化祭の「討論班」で、いろいろな有名人にアンケートを送りつけたことがあるのですが、たとえば栗本慎一郎氏がそう答えていました。*1

が、僕は「教育と研究の分離」はうまくいかないと思うのです。高校(予備校や塾も含む)と大学の授業を思い出すとわかりやすいと思うのですが、やはり教育しかしていない教員と、研究もしている教員では、後者のほうが授業の質も明らかに高かったと思うのです。「思う」だけで、客観的統計データがあるわけではないのですが。

ちなみに本当かどうか確認していませんが、旧ソ連ではノーベル賞学者が小学生や中学生も教えていたとか何とか。贅沢な…

あと、分離云々とは直交な問題ですが、(特に計算機科学で)seniorな先生ほど基礎知識がない傾向がある(ように思える)のは、(特に日本の)研究・教育水準が一応は日々向上している結果ではないかと思っています。30年前の「計算機科学」のカリキュラムと、現在のカリキュラムを考えれば、まあ「当たり前」ではないかと。

*1:ちなみに宮崎駿氏の自筆回答もいただきました。教育問題じゃなくて環境問題ですが。:-)