POSIXのround関数

そういえば、JIS丸めは四捨五入じゃない、みたいな話も出ていますが、POSIXやISO Cには

These functions shall round their argument to the nearest integer value in floating-point format, rounding halfway cases away from zero, regardless of the current rounding direction.

とあります(強調筆者)。JIS(というかIEEE754デフォルトの「丸め」と、C言語の「round関数」との違い、ということでしょうか。この辺の話はまったく詳しくないので何か勘違いしているかもしれませんが。

追記:IEEE 754のrounding modeやISO C (C99)のrint関数については、manページやリンク先などをご覧ください。C99もIEEE 754も「本物」の文書は有料ですが、最新の改定の草稿や、(JISになっていれば)和訳は無料で閲覧できるので、それらに明記してある程度のことは前提としています。ご存じの方も多いと思いますが念のため。

で、ちょっと探しただけではわからなかったのですが、IEEE 754はJISになっていないのでしょうか…?(←これが聞きたかった)

追記2:トラックバックをいただいたページからリンクされているJIS Z8401:1999(いわゆるJIS丸めの規格文書)の引用(?)ですが、規則A(JIS丸め)と規則B(四捨五入)について、正式なJIS規格の文章↓とはニュアンスの相違がありますね。

備考 規則Aには,例えば,一連の測定値をこの方法で処理するとき,丸めによる誤差が最小になるという特別な利点がある。
参考1. c)の場合,次の規則Bが用いられることもある。

JIS規格はhttp://www.jisc.go.jp/app/JPS/JPSO0020.htmlから無料で閲覧できます。

追記3:hnw氏による詳しい解説