新・システム管理Hell

雑談

LDAPの怪奇現象は解決しましたが、以前から発生していた

cron.dailyが毎週日曜だけ途中でハングアップする

という問題が解決しなかったので、子供が寝ている間に、気合いとサイコメトリーでデバッグした日曜の午後。各ステップを手動実行したりstraceしてわかった原因（というか機序）は以下の通り。
1. 常駐している/usr/sbin/crondが、/etc/crontabにしたがって、/usr/bin/run-parts /etc/cron.dailyを実行する
2. /usr/bin/run-partsが

/etc/cron.daily/logrotate 2>&1 | awk ...（先頭にlogrotate:を追加するawkスクリプト）

を実行する
3. /etc/cron.daily/logrotateが/usr/sbin/logrotate /etc/logrotate.confを実行する（毎週日曜だけ実際にlogがrotateされる）
4. /etc/logrotate.confから/etc/logrotate.dがincludeされている
5. /etc/logrotate.d/snmpdに

prerotate
  /etc/init.d/gamagent stop > /dev/null
endscript

とか

postrotate
  /sbin/service snmpd condrestart 2> /dev/null > /dev/null || true
  /etc/init.d/gamagent start > /dev/null
endscript

とかいう記述がある
6. /etc/init.d/gamagent startが/usr/local/sbin/gamagent &を実行する（正確にはdaemon /usr/local/sbin/gamagent &）
7. /usr/local/sbin/gamagentは終了せず常駐するが、5.で標準エラー出力がリダイレクトされていないので、2.のawkが終了せず、結果としてハングアップする
結論：商用ソフトウェアのインストーラのバグ。対策：/etc/logrotate.d/snmpdの該当部分に2>/dev/nullを追加を削除（公式サポートの情報。そもそもlogrotateでgamagentは再起動不要どころか、むしろ過去の警告が再送されて有害とのこと）。