基礎研究者の言い分

というわけで、いろいろと書いたし、いくつか研究紹介もして(もちろんこれからも続けますが)、少しは話が通じるようになったと思うので…

「基礎研究や基礎理論は役に立たない」というのは、小中学生や一部の大人が「学校や塾の勉強なんて役に立たない」と言ったり、(これはパクリですが)「つるかめ算があるから連立方程式はいらない」と言うのと同じです。与太や誇張ではなく、JavaC++だって、元を辿ればMLやLispのような関数型言語http://min-caml.sourceforge.net/saishuu/21.html参照)からλ計算記号論理、果てはギリシャ数学までしっかりと繋がっています。

そのつながりを説明する努力も重要ですが、過剰な説明を要求すると「角を丸めて牛を殺す」ことになってしまいます。だから僕のような二流研究者が、僭越にも一流研究者の代理で「論文紹介」をしようと思ったわけです。(念のために断っておくと、僕なんか周りの人に比べたら本当に頭の悪い馬鹿です。これも謙遜でも誇張でもない、明白な事実です*1。だから頭の良い人の研究を邪魔するつもりはありません。)

ということで、今後も紹介やチュートリアルをしていきますので、よろしくお願いします。

*1:例:ICFPプログラミングコンテスト2000で一緒だったJerome Vouillonは、僕が読むのも追いつかないペースでOCamlのコードをスラスラと書いていました(1行10秒ぐらい)。しかも(課題がレイトレーシングだったので)二次曲面の交点を求める式とか、何も見ないで完全に暗算で。