配列のサイズの推論

http://homepage3.nifty.com/mogami/diary/d0701.html#06t3

コメントがつけられない(or 僕がつけ方がわからない)のでこちらで。何か自分の知らない背景や別の意図があったらすみません。
まず、一般に「データのサイズが静的にわかる」ことと「そのデータをスタックに確保できる」ことは直交です(C言語のalloca関数など)。たとえばサイズ10の整数の配列をスタックに確保して、それをreturnしたらdangling pointerができてしまいます。

で、「スタックに確保できる」ことの推論は、いわゆる「エスケープ解析」で、型推論の拡張で実現することができます(他のやり方もありますが)。例のMinCaml演習:-)でも課題の一つになっていたり(授業資料にリンクしようと思ったが、大学のマシンが計画停電で停止していて、すぐには出てこない…)。

それとは独立に、配列のサイズの推論も有用です(たとえば静的境界検査など)。が、「配列のサイズ」は整数なので、静的に決定できない場合がよくあって、サイズについての多相性が必要になったり依存型が必要になったり複雑になってしまうので、まだ普通のプログラミング言語ではほとんど採用されていないようです。