OS研究とプログラミング言語研究

"Systems Software Research is Irrelevant"にせよ、"Andy Tanenbaum hasn't learned anything"にせよ、ある種(?)のOS屋さん(システムソフトウェア研究者)が妙に悲観的で不思議に思うことがあります。狭義のOSでもWindows NT以降やMac OS Xカーネルとか、広義の「システムソフトウェア」ならP2Pとか、十分に貢献していると思うのですが…

むしろ、少し前までは、プログラミング言語研究のほうが(CとC++以外の言語は何をしても広まらなさそうで)「やばかった」という話を(たとえば目上の方々から)よく聞きます。JavaC#のようなオブジェクト指向言語と、PythonRubyのようなスクリプト言語あたりのおかげで持ち直した、みたいな。

一方で、ハードウェアというかデバイスの性能は(もうそろそろ限界だとしても)ムーアの法則にしたがってバリバリに発展してきたことも明白だと思います。一般に社会的慣性と、それに起因する保守抵抗力は、「人間」が関与する程度に比例して働くと思うのですが、それがプログラミング言語>>>OS>>>ハードウェアになっているのではないかと…

…等と書いてから、僕なんかが偉そうに語れる話じゃない、という当たり前のことに気づいて消そうと思ったのですが、どうせいつものことですし、それに対するツッコミが皆さまのお役に立つかもしれないので、恥を忍んで晒しておきます。

そういう普及とか応用とかじゃなくて「基礎研究」のほうはどうか、という話はまた別なのでいずれ。